船から降り立ったその男は、軍隊を率いてもいなければ、海軍を指揮してもおらず、権力への正当な主張も持ち合わせていなかった——それにもかかわらず、数週間のうちに島全体が彼を王と呼ぶことになる。

自ら王冠を戴いたコルシカの男:テオドール・フォン・ノイホフの大胆な賭け

一人のドイツ人冒険家がヨーロッパ史上最も突拍子もない君主となった物語

一人のドイツ人詐欺師が言葉巧みに玉座へと上り詰め、コルシカ史上唯一の戴冠王となった。

1736年3月12日、船が錨を下ろすと、潮風がアレリアの港を吹き抜けた。船首に立つその男は、金の縁取りが施された深紅のコートを纏い、スペインの大貴族にも相応しい羽根飾りの帽子を被っていた。テオドール・フォン・ノイホフ男爵は、この瞬間にすべてを賭けた者の冷徹な眼差しでコルシカの海岸線を見渡した。

彼は王になろうとしていたのだ。

コルシカの人々は、ジェノヴァに対して約七年もの間、公然と反乱を続けていた。山がちなこの島は血に染まっていた。彼らが必要としていたのは、武器、資金、そして国際的な承認だった。テオドールはその三つすべてを約束した。しかし実際に彼が持ち込んだものは遥かに乏しかった——数門の大砲、チュニジアのユダヤ人商人たちから借りた僅かな資金、そして尽きることのない魅力だけだった。

それで十分だった。1736年4月15日、カトリックの儀式とコルシカの伝統が融合した戴冠式において、島民たちはテオドールをコルシカ王として戴冠した。彼は五十歳、数多のヨーロッパ宮廷を渡り歩いてきた歴戦の士であり、その人生を詐欺の技術を磨くことに費やしてきた。今や、信じられないことに、その詐欺が現実となったのだ。

💡 ロンドンの聖アン教会墓地にあるテオドールの墓碑銘は、ホレス・ウォルポールによって書かれたもので、こう刻まれている:「偉大なる教師たる墓は、すべてを等しくする/英雄も乞食も、ガレー船の奴隷も王も」