三人の科学者が親指の爪ほどの大きさの装置を作った。それはやがて、あらゆるものを動かすことになる。

トランジスタ:現代世界を動かす目に見えない機械

ベル研究所の科学者たちがコンピュータを可能にした装置を発明

1947年、ベル研究所の三人の科学者がトランジスタを発明。スマートフォンからスーパーコンピュータまで、あらゆる現代電子機器の基盤となる部品が誕生した。

1947年12月23日、ニュージャージー州マレーヒルにあるベル電話研究所で、三人の物理学者——ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテン、ウィリアム・ショックレー——が「トランジスタ」と名付けた装置のデモンストレーションに成功した。指先に乗るほど小さなその装置が、すべてを変えることになる。

トランジスタ以前、コンピュータは真空管を使用していた。真空管は壊れやすいガラス製の装置で、膨大な熱を発生させ、絶えず焼き切れ、コンピュータを部屋一つ分もの大きさにしていた。2年前に完成したENIACコンピュータは17,468本の真空管を使用し、重量は30トン、専用の発電設備を必要とした。初期のコンピュータは常に故障していたのだ。

トランジスタは固体素子だった。真空も、ガラスも、光るフィラメントもない。電気信号を増幅し、驚異的な速度でオン・オフを切り替えることができた。この開発に携わった三人は、1956年にノーベル物理学賞を受賞した。

その後の小型化は、技術史上前例のないものだった。1960年までに、集積回路が単一のチップ上に複数のトランジスタを搭載。1980年までに、一つのチップには数万個が収められた。今日、最新のプロセッサには500億個以上のトランジスタが搭載されており、その一つ一つはコロナウイルスの粒子よりも小さい。

💡 ベル研究所は当初、商業上の理由からトランジスタを秘密にしようとしたが、物理学者たちが学会で予備的な研究結果を共有したため、数ヶ月以内に秘密を保つことは不可能になった。