星々への人類初の使者は、クジラの歌声とチャック・ベリーの音楽を携えている。

ボイジャー1号、人類初の星間使者となる

1977年に打ち上げられた宇宙探査機が太陽系の境界を越える

1977年に打ち上げられたボイジャー1号は、2012年に人工物として初めて星間空間に到達。地球の音と映像を収めたゴールデンレコードを搭載している。

2012年8月25日、35年前にケープカナベラルから打ち上げられたボイジャー1号は、ヘリオポーズを越えた。そこは太陽風が途絶え、星間空間が始まる境界線である。この瞬間、人類が作り出した物体が史上初めて太陽系を離れたのだ。

探査機は時速約61,000キロメートルで飛行しており、金メッキを施されたオーディオビジュアルディスクを搭載していた。それはいわば、いつか発見するかもしれない文明に向けた「ボトルの中の手紙」である。このレコードには地球の音が収められている。クジラの歌声、降りしきる雨、赤ん坊の泣き声、55の言語による挨拶、そしてバッハからチャック・ベリーまで90分間の音楽。

科学者たちがこの境界越えを確認した時(データの解析には時間を要した)、ボイジャー1号は太陽から約177億キロメートルの彼方にいた。光の速さで進むその無線信号が地球に届くまで、17時間を要した。探査機のプルトニウム電源は2025年頃に尽き、沈黙することになる。しかしその後も、何十億年もの間、星間空間を旅し続けるだろう。

搭載されたレコードには、再生方法の説明が刻まれている。4万年後、ボイジャー1号はきりん座にある赤色矮星に最接近する。そこに誰かがいてこの探査機を発見するのか、そしてバッハやチャック・ベリーをどう受け止めるのか——それは人類史上最も興味深い未解決の問いとして残されている。

💡 ゴールデンレコードの実現に尽力したカール・セーガンは、裸の男女の写真を収録しようと主張した。NASAは当初これを拒否したが、交渉の末、セーガンが勝利した。